足関節捻挫に対するリハビリテーション、パートⅡ:サッカーにつなげるトレーニング

足関節捻挫に対するリハビリテーション、パートⅡ:サッカーにつなげるトレーニング

サッカーの動きに繋げるためのトレーニング手順

  1. 室内のリハビリが終わったら(足首の可動域、筋力が戻ったら)サッカーの動きに近いトレーニングを行います。
  2. 怪我をした側だけでなく、反対足も同じように実施しましょう。
  3. 速度・回数・ボールを蹴る強弱・ボールの種類など段階的にレベルを上げていきます。
  4. トレーニング後、痛みや腫れの出現、可動域の減少、痛みによる筋力の低下が見られた場合にはレベルを下げるか、室内でのリハビリに戻りましょう。
  5. フィールドでのトレーニング(片足横跳び・ターン・キック)を並行して進め、安定して行えるようになってから対人のトレーニングを始めましょう。

片足横跳び

目的

横方向への足首に対する刺激に耐えうる安定性を獲得する。

方法

足首を捻らないように、ゆっくり小さい動きから始める
→ 安定したら速く・大きく動けるようにトレーニングします。

確認するポイント

  • 真ん中のラインを飛び越える
  • 身体の中心はラインの上にあるイメージ
  • 復帰する際には、疲労した中でも安定して行えることを確認しましょう!

※動画の序盤はゆっくり・小さく、中盤は徐々に速く、終盤は大きく速くとなっています。

ターンの準備

目的

ターンは足関節捻挫が好発する動作です。ターンのトレーニングをする前に、フォワードステップを行い安定して止まることができるか確認しましょう。

方法

捻挫した足(動画の場合右)が内足、外足どちらのターン足になっても安定して行えるようにフォワードステップを行います。

確認するポイント

  • 足首に痛みがでない
  • グラグラしない、怖さがない
  • 何回行っても同じように止まれる

捻挫した足(右足)が内側

捻挫した足(右足)が外側

ターントレーニング(右足捻挫の場合)

目的

足首に加わる力をコントロールしながらターンができるようにする。
怪我をする前のターンスピードに近づける。

方法

  • ターンの方向
    捻挫した足が外足・内足のターンを確認する
  • 速度
    スピードはゆっくりから徐々に速く
  • ターンの角度
    90°から始め、安定したら180°で行う

確認するポイント

  • ランシューやトレーニングシューズから始め、滑らないように注意する。
    スパイクに頼ってターンをすると足首に大きな力が加わるため十分に慣れてから履きましょう。

準備

ターンの目印になるマーカーを設置

キック動作(止まったボールをキック)

目的

キック動作も痛みが出やすい動作です。止まったボールを蹴ることで瞬間的に足首を固められる能力の向上、恐怖心を取ること、蹴り慣れることが必要となります。

確認するポイント

  • インサイドキックはつま先が下げると捻りやすい

方法①

壁などにボールを固定して蹴ります。
インサイド・インステップ・アウトサイドキックなど様々な蹴り方で実施しましょう。

方法②

段階的にレベルを上げましょう。

  • 弱く蹴る → 強く蹴る
  • 回数少なく → 回数多く
  • 短い距離 → 長い距離
  • 柔らかいボール → 通常のボール(下写真)

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