足首の捻挫に対するテーピング
足首の捻挫に対するテーピング
はじめに
①~⑥の順に詳しいテーピングの巻き方を紹介します。最後にある通しの動画も参考にしてください。
また、強い固定が苦手な方や捻挫の再発予防にための動画⑦もあります。
準備するもの
- アンダーラップ
- ホワイトテープ(38mm幅)
(ドラッグストアで購入可能)
①~⑥の順に詳しい巻き方を説明します。
最後にある通しの動画をよく参考にして適切なテーピングを行ってください。
①アンダーラップ~アンカー
アンダーラップ
目的
工程の最初に巻きます。テープによるかぶれや摩擦から皮膚を保護する。皮膚が覆えていれば大丈夫です。厚くならないように注意が必要です。
- 巻き始めは、足首からこぶし1個分の位置から巻き始めると良いです。
アンカー
目的
テープの巻き始め(起点)と巻き終わり(終点)になります。巻いたテープがずれたり、はがれないように固定する役割があります。
- すねのアンダーラップがずれないように2~3枚巻きます。(脚のカーブに沿って少し角度をつけると隙間ができず、しっかり巻けます。)
- 足の甲にも1枚巻きます。
アンダーラップからアンカー 解説動画
②スターアップ
目的
足首の関節が内・外に曲がることを制限します。
- 内くるぶしからかかとに向かい、外くるぶしまで巻きます。足底を通過する際に、外側に強く引っ張るように張ります。
- 2本目は、内くるぶし1つ目のテープの少し前方からかかとに向かい、外くるぶしの少し後方に付きます。
- 3本目は、内くるぶし1つ目のテープの少し後方からかかとに向かい、外くるぶしの少し前方に付きます。(足の裏の1点で重なり、すねでは扇状となります。固定力は落ちますが足首の曲げ伸ばしは行いやすいので、サッカーでは多く用いられます。)
- スターアップがずれないように、アンカーと同様にすねの部分に2~3枚巻き固定します。
スターアップ 解説動画
③ホースシュー
目的
かかとを固定し、足首のぶれを防ぎます。スターアップの補強の役割もあります。
- 足の側面からくるぶしの下を通し、U字に巻きます。
- 1本目のテープと1/2以上重ねて上方にずらして、同様に2~3本巻きます。
ホースシュー 解説動画
④ヒールロック(外側ヒールロック)
目的
かかとの骨のずれを防ぎます。足首の横曲げとひねりを制限します。
- すねの前面を起点に、足首内側に向かって斜めに巻き、内くるぶしの上を通します。
- アキレス腱をななめに通り、かかとの外側を巻きます。
- 足の裏を斜めに通して、甲まで巻き上げます。
外側ヒールロック 解説動画
④ヒールロック(内側ヒールロック)
目的
外側ヒールロックと同様
- すねの前面を起点に、足首外側に向かってななめに巻き、外くるぶしの上を通します。
- アキレス腱をななめに通り、かかとの内側を巻きます。
- 足の裏をななめに通して、甲まで巻き上げます。
内側ヒールロック 解説動画
⑤フィギュアエイト
目的
関節の固定力を高め、動きを制限します。前後のぶれを防止し、安定させます。
- 外くるぶしを起点に、足の裏に対して垂直になるように土踏まずに向かいます。
- 土踏まずを通し、足首の真ん中で交差させます。
- そのまま足首を1周させます。
フィギュアエイト 解説動画
⑥サーキュラー
目的
スターアップがずれないように固定、足首に均一に圧迫をかけます。
- アンカーと同様に2~3本(4~5本でもOK)巻いて、ずれないように固定しすき間を埋めます。
⑥サーキュラー 解説動画
通し動画
①アンダーラップ~⑥サーキュラーまで
⑦強い固定が苦手な方(動きやすさ重視)、症状が軽い・捻挫予防に対するテーピング
- 強い固定が苦手な方(動きやすさ重視)、症状が軽い・捻挫予防に対するテーピングとなります。
- 使用するテープ:アンダーラップ、ホワイトテープ(38mm幅)、ソフト伸縮テープ(手で切れるもの、50mm幅)を使用しています。
- アンダーラップ→アンカー→スターアップ(ホワイトテープ使用)までは上記の方法と同様に巻きます。
- ヒールロックとフィギュアエイトをソフト伸縮テープを使用して巻きます。
- フィギュアエイトでは、切り離さずにサーキュラーとしてアンカーテープまで巻き上げていくこともできます。
- ※⑦の動画では、アンダーラップ~スターアップまではすでに巻いています。
- ※テーピングは、対象者の回復段階や目的に合わせて行うことが重要です。
- コストもかかるため、サポーターもおすすめします。
- ※合わせて、炎症がある場合はアイシングを実施することも重要です。