最新号

NiFAニュース 第112号

令和6年6月28日発行

新年度挨拶

ご挨拶

一般社団法人 新潟県サッカー協会
会長
柄沢 正三

新年度を迎え、皆様におかれましてはますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
登録されている選手、指導者、審判員等の皆様、日頃から事業の遂行にご尽力されている各専門委員会、地区サッカー協会、連盟及び役員の皆様には、事業に対するご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
県協会は、6月18日に開催された理事会及び社員総会において令和5年度事業報告並びに決算報告を審議のうえ承認していただきました。去る3月26日開催の理事会・社員総会で承認されている令和6年度事業計画並びに予算計画と併せここに新年度をスタートしております。
また、同日理事・役員等の任期満了に基づく改選が行われ、新たな執行部を組織いたしました。この場で、私こと再度会長に選任されましたことをご報告申し上げますとともに、微力ながら新潟県サッカーの発展に向けて全力を傾注する所存であります。

さて、サッカーを取りまく環境はますます厳しくなっています。人口減少と少子高齢化が加速度的に進む本県にとり大きな課題であります。少子化は、チームスポーツであるサッカーの活動を困難にします。サッカーをいつから・どうやって始めようか、その後に多くの世代を通じて活動するためにどのような施策を用意するべきなのか検証しなければなりません。また、高齢化に対しては健康寿命に効果のあるサッカースポーツを取り入れた活動を考えるべきであります。県協会の事業を通じてサッカーのフィールドに多くの人を呼び込む方法はあると思います。サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、県民の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する活動(理念)に今一度立ち返りたいと存じます。

今年度で第26回を迎える「国際ユースサッカーin新潟」は、世界的な原油高・航空運賃の高騰またウクライナ危機による航路の不安定化で厳しい環境にありますが、今年度も実施を決定しました。U-17の日本代表、ペルー代表、アメリカ代表とU-17新潟選抜の総当たり戦となります。この大会からは、歴代多くの有名選手が登場しJリーグ、海外チームで活躍しています。新潟選抜からのプロ選手も多く、この年代の育成強化の結果を出しております。今年の大会もぜひお楽しみください。「若い原石」を探してみてください。

今年も新潟県のサッカーは全国の注目を集めています。アルビレックス新潟は男女とも困難な試合・厳しい日程の中、実に粘り強く戦っています。新潟県サッカーの象徴として活動する両チームの今後を応援してまいります。
新年度に入った早々、天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会で「JAPANサッカーカレッジ」が、J1チームを破るジャイアントキリングを巻き起こし全国にその存在を知らしめました。新潟県サッカー選手権を勝ち新潟県サッカーの頂点に立った同チームが勝利したことは我々にとっても誇らしく今後を期待させるものであります。

新潟県サッカー協会は、一般社団法人としてサッカーを通じたスポーツ啓蒙や地域活動に更に取り組まなければなりません。また、これらの課題解決の一翼を担える存在でなければなりません。そのためにも県協会は明確なビジョンを持ち、それを形にしなくてはなりません。まだまだ多くの課題がありますが、協会役員並びに会員の皆様のお力添えをいただき克服し負託に応えてまいります。

結びに、役員・会員・サッカーファミリーの皆様のご活躍を祈念しますとともに倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

理事会・社員総会 報告

理事会・社員総会が2024年6月18日(火)、新潟グランドホテル 会議室で開催されました。
会議では次の事項が審議され、満場一致で承認されました。

  1. 2023年度(令和5年度) 事業報告について
  2. 2023年度(令和5年度) 決算報告について
  3. 2024・2025年度(令和6・7年度) 理事選出について

結果報告

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 2回戦 6月12日(水)

JAPANサッカーカレッジ(新潟県代表)ジャイアントキリング!!
J1 名古屋グランパスエイトを1-0で撃破!! 3回戦進出
アルビレックス新潟も3回戦進出

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 2回戦が6月12日(水)に全国各地で開催された。9大会ぶりに出場となったJAPANサッカーカレッジ(新潟県代表)は、1回戦(5月26日)でアルテリーヴォ和歌山(和歌山県代表 )を2-1で下し、2回戦へ進出。

2回戦の相手は、名古屋グランパスエイト(J1)。会場は、名古屋のホームスタジアムである豊田スタジアム。アウェーの環境の中、JAPANサッカーカレッジの選手は、勇敢に、名古屋グランパスエイトに立ち向かった。前半は、JAPANサッカーカレッジの連動した守備のブロックを名古屋が崩せず、スコアレスで折り返した。

後半、試合を動かしたのはJAPANサッカーカレッジ。51分、セットプレーの流れから篠田 翔太選手が右サイドで相手2人をはがしてクロスを入れると、中央で合わせたのは上元選手。ゴールネットを揺らし、先制に成功する。その後、名古屋は、攻撃的な選手を次々に投入し、得点を狙いにいく。対するJAPANサッカーカレッジは、慌てることなく5バックにするなどして名古屋の攻撃に対してうまく対応。終盤の迫力ある名古屋のパワープレーにもうまく対応し、1点を守り切った。JAPANサッカーカレッジは、J1の名古屋グランパスエイトを撃破し、ジャイアントキリングを達成し喜びを分かち合った。3回戦は、レノファ山口(J2)と対戦する。

JAPANサッカーカレッジ 1 - 0
( 0 - 0 )
( 1 - 0 )
名古屋グランパスエイト

アルビレックス新潟(J1)は、2回戦からの登場。デンカビッグスワンスタジアムにギラヴァンツ北九州(J3 福岡県代表)を迎えた。平日ながら6,500人以上の観客が集まったこの試合。ともに直近の公式戦から中2日での一戦となり、両チームともメンバーを大きく入れ替えて臨んだ。

先制点は、新潟。谷口選手のクロスに、小見 洋太選手が右足ダイレクトで合わせて先制点を奪った。リーグ戦、カップ戦での好調ぶりが窺えるゴールであった。新潟は、ボール保有率を高めて追加点を狙いに行くが、北九州の固い守備でなかなか追加点が奪えない中で迎えた、37分。北九州 高橋選手のドリブルでのカットインから同点ゴールが生まれた。勢いがついた北九州は、42分に追加点を奪う。またも高橋選手が仕掛けてシュートを放つ。そのシュートはポストを叩くが、こぼれたボールを坂本選手が押し込み、逆転に成功した。しかし、新潟もすぐに反撃。45+3分に新潟 藤原選手のパスから谷口選手がゴールを決め、前半を2-2で折り返す。

新潟は、ハーフタイムに3人の選手を入れ替えた。すると、54分、ダニーロ・ゴメス選手が左サイドを突破。ダニーロ・ゴメス選手のラストパスを交代で入った奥村選手が合わせて追加点を奪う。このまま新潟優位かと思われたが、76分。北九州が同点に追いつく。北九州が中央でのパス交換で新潟の守備を崩し、こちらも交代で出場した渡邉選手がゴールを奪った。それでも新潟は、後半終了間際に松田選手の仕掛けからPKを獲得。そのPKを冷静に鈴木選手が蹴りこんで勝ち越しに成功。しかし、粘りを見せる北九州。90+4分、途中出場の高吉選手が決めて4-4に追いつき、勝負は延長戦にもつれ込む。延長戦は、オープンな展開になり、両チームともチャンスを作ったが、ゴールが生まれず、延長戦が終了した。新潟は、多くのチャンスを作ったが、体を張った北九州の守備陣を破ることができなかった。

試合はPK戦の末、3本を成功させた新潟が勝利を収めた。アルビレックス新潟が3回戦進出となり、3回戦でVファーレン長崎(J2)対戦することになった。

アルビレックス新潟 4 - 4
( 2 - 2 )
( 2 - 2 )

EX
( 0 - 0 )
( 0 - 0 )

PK
3 - 1
ギラヴァンツ北九州

3回戦の情報

日時 7月10日(水) 19:00 キックオフ
対戦カード アルビレックス新潟(J1) vs Vファーレン長崎
会場 トランス・コスモススタジアム長崎(長崎県)
日時 7月10日(水) 19:00 キックオフ
対戦カード JAPANサッカーカレッジ(新潟県代表) vs レノファ山口(J2)
会場 維新みらいふスタジアム(山口県)

平尾知佳選手(アルビレックス新潟レディース) パリオリンピック なでしこジャパン メンバー選出!

「第33回パリオリンピック競技大会」(7/25~8/10)のなでしこジャパンメンバーに、アルビレックス新潟レディース所属の平尾知佳選手が選出されました。
前回の東京オリンピックに引き続いての選出となった平尾選手。「前回は出場なしに終わり、悔しい思いで3年間練習してきた。チームのバランスを取りながら、試合に出場して貢献したい」と力強くコメント。本大会での大いなる活躍を期待しましょう!

なでしこジャパンのマッチスケジュール(※日本時間)

第1戦 7月26日(金)00:00~ vsスペイン
第2戦 7月29日(月)00:00~ vsブラジル
第3戦 8月1日(木)00:00~ vsナイジェリア

2024年度 令和6年度北信越高等学校体育大会サッカー競技 試合結果

1回戦(6月14日)

開志学園JSC 5 - 1 星稜(石川)

準々決勝(6月15日)

帝京長岡 4 - 0 富山北部(富山)
開志学園JSC 1 - 3 富山第一(富山)

準決勝(6月16日)

帝京長岡 4 - 3 丸岡(福井)

決勝(6月16日)

帝京長岡 6 - 0 福井工大福井(福井)

大会・試合を終えての感想

令和6年度 新潟県高等学校総合体育大会

帝京長岡高校サッカー部 監督
古沢 徹

この度、令和6年度新潟県高等学校総合体育大会において、優勝させていただき、大変うれしく思っております。決勝戦では、大雨でしたが水溜まりひとつ出来ない素晴らしいグラウンドで、選手は一生懸命プレーし、持っている力を全て出し切り、勝つことができました。
選手、スタッフもたくさんの方々に見に来ていただけたことで、その場でしか感じることのできない緊張感を味わうことができました。

この結果を得ることができたのも、4種、3種の指導者様の熱のある指導、多大なる努力の賜物であると思っております。そして、学校や長岡市の方々からたくさんのご支援をいただき、皆さんと一緒に勝ち取った優勝だと思っております。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
全国大会では、目標である全国制覇を達成して、多くの方々に喜んでいただけるように、新潟県の代表として恥じない戦いをしてきます。応援よろしくお願いいたします。

第31回ろうきんカップ ミニサッカーフェスタU-10について

FC大和ジュニオルス 監督
間野 直樹

この度、新潟県内のちびっこフットボーラーにとって春のビックイベントである標記大会において14年ぶり2回目となるチャンピオンになることができました。
大会関係者をはじめ、対戦チーム、応援していただいた皆様、素晴らしい成長の場を提供いただきありがとうございました。

当クラブでは、心〝智〟技 体をベースにピッチ内外で〝堂々と〟立ち振る舞いの出来るフットボーラ―の育成に取り組んでおり、日々のトレーニングから意図や狙いを持ったプレーを伝え、フットボールを追求しています。
今大会でも目の前のゲーム、目の前のワンプレーへの勝負にこだわり、選手はギラギラしたハートで〝大和ism〟を体現し、逞しくタフに闘ってくれました。決勝戦では、今まで何度となく試合をしている長岡JYFCとのアスレタダービーが出来た事は誇らしく、楽しい時間でした。

彼らの大冒険はこれからも続きます。次のステージに向けて、引き続き県内外の原石たちと磨き合い、勝ったり負けたりを繰り返しながら更なる進化を続け、もっともっと輝いてもらいたいと思います。

第31回ろうきんカップ ミニサッカーフェスタU-10

FC大和ジュニオルス U-10主将
関 優心

僕たちFC大和は、ろうきんカップで13大会ぶりに優勝することができました。
優勝できたのはFC大和みんなの気持ちを背負い、選手全員が堂々と試合で戦っていたからだと思います。

ろうきんカップに向けて、練習では1つ上の5年生とたくさん試合をしました。当日は5年生やたくさんのサポーターが応援に来てくれ、全員で円陣を組み戦い、とても力になりました。
準決勝では先制点をとりましたが追いつかれ、延長戦までいきました。選手全員が最後まで諦めないで1点をとり、決勝へ勝ち進めました。決勝戦では守備力も攻撃力も上がり、追いつかれても勝ちきることができました。

これからももっと技術を磨き優勝できるように頑張りたいです。

スポーツデポカップ 第32回新潟県U-12サッカー選手権大会

F.THREE U-12 監督
小菅 竜樹

今回、スポーツデポカップ第32回新潟県U-12サッカー選手権大会において、新潟県大会優勝を達成することが出来ました。
第32回大会も開催及び運営にご尽力下さいました、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。F.THREE U-12として貴重な経験を得ることが出来ました。

今大会では、苦しみながらも全6試合で勝利を挙げ優勝することが出来ました。常日頃からF.THREEスタイルとして取り組んでおります「選手とボールが連動しながら相手に対して有利な状況を作り出す」サッカーをチームとして体現して勝ち抜くことを目指して戦いました。普段の練習から全力で取り組んできたことはもちろん、大会期間中も自分たちのスタイルに磨きをかけ成長しながら戦えたことが今回の成果に繋がったと思います。ですが、選手・スタッフ陣含めまだまだチームとしての現状の完成度に満足しているわけではありません。今大会の結果で得た自信・経験からチーム・個人として更なる成長を目指していきます。

今大会優勝にあたりF.THREE U-12として初の北関東U-12少年サッカー大会への出場権を得ることが出来ました。
新潟県代表として優勝を目指して戦ってきますので皆様ご声援の程、宜しくお願い致します。

スポーツデポカップ 第32回新潟県U-12サッカー選手権大会

F.THREE U-12 主将
佐藤 瑛大

僕達の学年は今までタイトルを取ったことがなく、各大会では悔しい思いをしてきました。「県大会優勝」をチームの目標として掲げ練習の時から強度を上げ細かい連係プレーや、走り負けないように熱い中走り込んだりと準備をしてきました。

そしてデポカップ予選リーグ1試合目、チームの連携がうまくいかず危ないパフォーマンスで試合を進めていた中、ハーフタイム中にコーチがチーム全体に“活”を入れてくれました。コーチは時に厳しく、時に優しく、僕達に戦術やチームに足りていないところを教えてくれます。その結果、気持ちが切り替わり予選リーグで全勝することが出来ました。

決勝トーナメント1回戦はどちらも譲らない戦いでPK戦までもつれ込みましたがチーム全員の強い気持ちで勝つことが出来ました。この勝利でチームは勢いに乗り、準決勝は先制点を挙げ勝ち切りました。
そして迎えた決勝戦、途中から大雨が降り難しい展開の中チーム全員で声を張り上げ勝利することが出来ました。県大会優勝というチームの目標を達成できたのは、日頃から一緒に汗を流し高め合っているチーム全員のおかげです。

北関東大会では新潟県代表としてチーム一丸となり優勝目指して頑張ります。

北信越総体を終えて
2024年度 北信越高校体育大会女子サッカー競技

帝京長岡高等学校女子サッカー部 監督
松野 智樹

全国総体に3年前初めて出場してから、この2年間は勝ち切ることができずに悔しい思いをしてきました。
リードしていたのに追いつかれ負け、自分たちのサッカーにこだわり過ぎ、思うようなプレーが出来ずに負けてしまっていました。そういった先輩たちの後悔を糧に最後まで油断せず、勝つために最善策を取りながら戦うことができるようになったことが今回の優勝に繋がったと考えております。
これも選手全員が先輩たちの涙を忘れることなく日々練習に取り組み、成長し続けてくれたおかげだと感じています。

3年前の成績は3位。今年はその結果を超えるためにも少なくとも決勝に残り、そして県勢初の日本一を獲りに行きたいと思います。新潟県、そして北信越の代表として誇りを持ち、これまで対戦してくださったチームから得た経験を活かし目の前の一戦に全力を注ぎます。
5日間で4試合というタフな日程ですが、精いっぱい戦いますので応援よろしくお願いいたします。

インターハイへの抱負
2024年度 北信越高校体育大会女子サッカー競技

帝京長岡高等学校女子サッカー部 主将
藤本 来桃

北信越大会では、3日間連続の試合でした。
1回戦、準決は無失点で私たちのしたいサッカーをして点を決めることができました。準決、決勝は一昨年、昨年負けている相手だったので絶対に勝ってやると思って望みました。
準決は、開始早々に点を決めることが出来そのまま試合の主導権を握ることが出来ました。一昨年、2-0から負けたことから、もう一点取りに行きましたが結局2-0のままでした。
決勝も試合始まってすぐに点を決めることが出来ました。後半にも1点決め試合終了間際で相手に攻め続けられましたが逃げ切り勝つことが出来ました。

インターハイでは、北信越大会で出た課題から3点目までしっかり決め切るようになります。
北信越大会より相手のレベルが上がるので、もっとチーム一丸となって日本一を取りたいと思います。

事業の報告・説明

U-13リーグ大会方式変更について

U-13リーグ実行委員
桑田 裕一郎

新年度からU-13カテゴリーについても、5月から10月の半期を通して競い合う大会方式に変更しての実施となりました。
何よりも参加チームのスタッフの皆様のご負担が大きい中、実施させていただいていることに、この場をお借りして感謝申し上げます。
また、選手の保護者の皆様があってこその、大会、チーム、選手だと感じております。日頃より選手を送り出していただき、誠にありがとうございます。

さて、大会は6月10日までに1部が3節の消化、2部が1節の消化となっております。1部については北信越参入戦出場権をかけ、長期間で集中力が必要な闘いとなり、参加いただいている選手・チームにとって充実した時間となるのではないかという期待しております。
2部に関しても、各ブロックの1位が1部昇格という事で、選手のモチベーションを保てる大会形式となり、2部の選手たちにとっても大事な経験となってほしいと考えます。
来年度以降出場チームが増えることで、競争が更に激しくなり、それが県内のU-13年代のレベルアップに繋がっていくのではないでしょうか。
3種のスタートの年に開催されるこのリーグ戦の意義を高めることで、まずはチームの皆さんに参加したいと思ってもらえる大会にする為に、今年度の大会を良いものにできるよう努めていきます。