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足関節捻挫

足関節捻挫は足関節(足首)をひねる、またはひねった状態で着地するなどが原因で生じ、スポーツ外傷の中で最も多い外傷です。サッカーにおいても非常に多く発生し、走行時の方向転換、ジャンプの着地、スライディング、キックの際の軸足、相手とのボールの同時キックなどで発生します。多くは足関節を内側にひねって生じ、外側の靭帯である前距腓靭帯が損傷します。

足関節をひねったら

典型的には外くるぶし(外果)の前方、下方に圧痛(押すと痛い)、腫れているなどの症状があれば本外傷の可能性が高いです。
受傷直後、まずはRICE処置を行います(打撲や捻挫の応急処置:RICE処置参照)。
痛みや腫れが強い、皮下出血が現れているなどの場合は医療機関を受診してください。

診断

靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を3段階に分けています。靭帯が伸びた程度の損傷を1度、靭帯の一部が切れたものを2度、靭帯が完全に切れたものを3度損傷と定義しています。
医療機関ではX線(レントゲン)写真で、骨折がないかの確認をします。またエコーで、靭帯の評価をする場合もあります。

治療

程度によって治療法、期間が変わります。

程度 治療法 治療期間(スポーツ復帰まで)
1度 RICE処置 約1週間
2度 RICE処置、装具・ギプスシーネ固定 3~6週間
3度 RICE処置、装具・ギプスシーネ固定・手術 数ヵ月

1度損傷では、初期の適切なRICE処置および疼痛に応じた運動制限により約1週間程度でスポーツ復帰が可能です。逆に1週間経過しても症状が持続する場合は損傷の程度が重い可能性があるので自己判断せずに医療機関を受診してください。
2度以上の損傷で不安定性がある場合は、弾性包帯やサポーターではなく、装具やギプスシーネによって制限すべき関節の動きを一定期間固定する必要があります。2度以上では皮下出血を認めることが多いため、皮下出血を認めた場合は注意が必要です。このような場合、適切な対応をしないと、不安定性の残存、距骨骨軟骨損傷などの続発の可能性があります。スポーツ復帰に向けては、段階に応じたリハビリが重要です。またテーピングによって足関節の動揺性を制限することも有効です。

まとめ

  1. 受傷直後は程度に関わらず、ただちにRICE処置を行いましょう。
  2. 不安定性がある場合、適切な処置をしないと症状を残す可能性があります。
  3. 痛みや腫れなど症状が強い時、皮下出血を認める時は、自己判断ではなく医療機関を受診しましょう。